【フルート】良い音色を作るソノリテの練習方法

技術

フルートを吹いていれば、一度はソノリテという練習を耳にしたことがあると思います。

毎日取り組んでいらっしゃる方も多いと思います。

中音のシから始まり
シ~♭シ~~~  シ~♭シ~~~

♭シ~ラ~~~  ♭シ~ラ~~~

ラ~♭ラ~~~  ラ~♭ラ~~~

と1拍3拍で半音ずつ下降していくあれです。

あ、楽譜がありました。

これって最初の1拍はアウフタクトなのですね。

この「ソノリテ」、あなどるなかれ。

正しい方法で練習すると、1週間もあれば劇的に音が良くなります。

これは、私が今までレッスンしてきた中での統計です。笑

もっと綺麗な音を出したい!

大きな音を出したい!

低音から高音までムラなく響かせたい!

または

キラッとした小さい音を出せるようになりたい!

と考えたことがあるそこのあなた、

効果的なソノリテをするために気をつけることは以下の7つです。

良ければ試してみてくださいね♪

ソノリテをするときに気をつけるべきこと

姿勢

だらっとせず、かと言って余計な力も入らないような、堂々とゆったりとした姿勢で吹きましょう。
足腰に問題がなければ、立って吹いたほうが息を使いやすいです。

立っていても座っていても、足の裏をしっかり地面につけましょう。

ブレス

たくさん息を使ったほうがいいです。まずは吸う前にしっかり吐き切りましょう。
たくさん吸ってほしいのですが、吸うときに大きな音を立てないように注意してください。

(ブレスについてはこちらの記事を参照してみてください♪
【フルート】長く息を続かせるために
ブレスのときの気になる雑音についても解説しています。)

音の立ち上がり

必ずTuと明確に発音しましょう。なんとなく入ってしまわないように。
タンギングは強くもなく弱くもなく、「明確に」です。

息の流れ

隣の音に移るときは、必ずスラーです。
スラーというのは、単にタンギングなしでというだけではなく、
移り変わる瞬間も息を流し続けましょう。

これ、なかなか難しいです。

4拍分おんなじ音を吹き続けている感覚で、指だけそっと動かしてみてください。
特にレから♯ドなど、指が一気に変わるところでは息の流れがあやしくなりがちです。

音の響き

↑上記の息の流れ、結局は響きに繋がります。

このソノリテ、半音下がるという動作は決して難しくはないですよね。
しかし、下がっていくにつれ、だんだん音の輝きが無くなっていきやすいのです。

ソノリテはそれを無くさないための練習なのです。

最初の、中音の「シ」は、明るい響きが作りやすい音だと思います。
この響きを良く聴き、おんなじ響きを保ったまま、次の「♭シ」に移ります。
次も同じです。「♭シ」の良い響きを保ったまま「ラ」に移ります。

これを続けていくと、理論上は最後低い「ド」までよく響いた音でいけるはずなのです。

次の音に移るときに同じ響きのままいけているか、よーーーく聴きながら練習してみてください。
ポイントは結局息の流れです。

ビブラート

この練習をするときは、ビブラートをかけることをオススメしています。

ビブラートを使った息づかいのほうが、音色を作りやすいからです。
どちらかというと速めのビブラートのほうが、芯のある音を作りやすいです。

ビブラートに慣れていない方は、♩=72のテンポで、1拍につき4つずつ波が入るように、ビブラートをかけてみましょう。

慣れないうちは、ビブラートをかけると、隣の音に移るときに息の流れが止まりがちになります。

一度、4拍「シ~~~~」と吹いてみて、息の流れを確認してみてください。

何度か繰り返して息の流れをつかんだら、変わらず「シ~~~~」と吹くつもりで、

指だけそっと「シ~♭シ~~~」と押さえてみてください。

息の流れがわかってくると思います。

ブレスの位置

もし♩=72でできそうでしたら、

シ~♭シ~~~ シ~♭シ~~~

ここまでをワンブレスで吹いてみましょう。

しっかりとした息の流れで吹くと、けっこう息を使いますので、その後のブレスは思いきって1拍使っちゃっていいと思います。

シ~♭シ~~~ シ~♭シ~~~ 
1拍ブレス
♭シ~ラ~~~ ♭シ~ラ~~~
1拍ブレス 
ラ~♭ラ~~~ ラ~♭ラ~~~

という具合です。


ぜひ毎日の練習にソノリテを取り入れ、以上の点に気をつけてみてくださいね!

いかがでしょうか?

ただ習慣でダラダラ練習するより、何か考えるべきことがあったほうが吹いていても楽しいですよね(^^♪

基本的なことはだいたいこんなところですが、他に細かい注意点もいくつか挙げておきますね。

その他の気をつけるべき点

私が思いつくかぎり、さらに細かいポイントを挙げていきます。

  • 中音の「ファ」、「ミ」あたりにくると音色が暗くなりがちです。
    一度だれてくる頃ですが、もっと明るい音色が出るのではないか?よく研究してみましょう。
    音が暗いと感じたら、まずは息をたくさん使ってみましょう。
  • 中音のレから「♯ド」に移るときは要注意。
    指をいっぺんに離すと、音も開いてしまうのです。音色をしっかりまとめましょう。
    チューナーを使って音程を確かめてみるのも音色作りの目安になります。
  • 低音に進むにつれ、音の芯がなくなりがちです。
    まずは息がしっかり入っているか、わからなくなったらもう一度最初に吹いた中音の「シ」を吹いてみるなどして、息の流れ・音の響きを確かめてみてください。
  • 上昇系では、高音も惜しみなく出しましょう。
    音程のことや息が足りなくなったりなど、いろいろ気になるところですが、まずはしっかりと楽器を鳴らしましょう。音程はその後作ればいいのです。

    とくに高音の「レ」は、かなりキラッと鳴る音です。
    どうですか?キラキラしてますか?
  • ソノリテは必ず全ての音で行いましょう。
    下は低い「ド」まで、上は第3オクターブの「ド」、または運指がわかれば「♯ド」まで出しておくと、曲中に高音が出てきても恐くないですよ(^_^)


以上がソノリテの練習方法でした。

この練習、慣れてしまえば5分でできますので、ぜひ正しい練習方法を身につけ、キラキラとした魅力的なフルートの音を手に入れましょう✨

ソノリテを使った小さい音の練習方法については、こちらの記事に譲りますので、よければご覧ください♪
小さい音の練習ってしてますか?


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